文芸研究会7月29日の活動報告文芸研究会
文芸研究会、ブログ更新担当の真礼です。日焼けで腕の皮がすごいことになっています。みなさんはしっかりと日焼け止めを塗りましょう。今回は7月29日の活動報告をさせていただきます。
1、討論会を行いました
今回は永井明男先生の「主人公は誰」の討論会を行いました。19ページなのにストレスなく読めて、読んでいて気持ちよかったです。ストーリーも読者を驚かせる展開になり、私は楽しく読ませていただきました。次回作も楽しみに待っています。
2、製本を行いました
3、映研について
4、デコ模擬について
次回の活動は8月3日(月)です。いいですか、月曜日ですよ、月曜日。BB先生、一ノ口木喬先生、二本狐先生、真礼先生、恵先生の合作で「それがすべての選択」です。休む・遅刻の場合は連絡をするようにお願いします。
以上活動報告でした。
真礼から一言
最近、サイキック少女と訛りの残る少女が私の中で熱いです!!
コメント
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天邪鬼
永井先生の意図することとは違いますが、物書きをしているとたまに主人公は誰? ということが起きます(物書きをしているとと言っても私はそこまで書いてはいませんが)。
あるキャラクターを主人公にして話を考えていると、ある日、別のキャラクターの方が物語としてしっくりくるのでは? と思ってしまうのです。まさに主人公は誰、です。
このことはプロの作家さんでも起きるようです。
私の好きな小説家の西尾維新先生に「化物語」という作品があります。阿良々木暦という名の主人公がいろんな女の子を助けていく物語なのですが、実はこの阿良々木暦は元々はモブキャラいわゆる脇役だったのです。その脇役が重要なシーンに首を突っ込んでいくうちに、いつしか主人公になってしまったのです。
主人公とはひょんなことでなってしまうものなのかもしれません。
天邪鬼
『サイキック少女と訛りの残る少女』
「言葉を化かす精霊よ、この者より出でよ」
ショートヘアで全身のあちらこちらに包帯を巻いている少女がそう発した。目の前には髪の毛が肩よりも下に伸びているこれといって変わったところのない少女が包帯少女とは反対方向を向いて座っている。
立っている包帯少女は髪の長い少女の背中を右手で強く叩く。言葉発して直後だ。
包帯少女は険しい表情をしていたが、しばらくして表情を和らげた。
「どう? 訛りが抜けた確認するから、何か話してみてよ」
髪の長い少女は包帯少女の方に体を向ける。椅子に座っていたので、それをお尻につけて持ったまま回転して。
「ん~、体の方は特に変わった感じはないね」
「体に影響しないように弱い力を使ったからね。それより、あの強い訛りが消えているじゃない」
「あ、本当だ!」
髪の長い少女は、パァッと明るい笑顔になる。
「これで人前で堂々と話せるズラ!」
「ず、ずら?」
少女たちは困惑した。
「私の力が通用しなかった? いや、でも……あんたズラなんて言葉使わなかったよね?」
「うん、私そんな訛りじゃニャー」
「ん?」
「え? どうなっとんの?」
「あれれ?」
「あたす、へんな訛りになっとるぅ」
「間違えて、訛りの精霊入れちゃったかも。ハハハッ。失敗、失敗。てへっ」