2010年4月、中部大学 生命健康学部に新設[届出済]される「臨床工学科」教員からのメッセージ。

2010年4月、中部大学 生命健康学部に新設[届出済]される「臨床工学科」教員からのメッセージ。

生命健康科学部トップ

臨床工学技士——その職業を知る人は、担う役割の大きさに比べ、
残念だけれどまだ圧倒的に少ない。医療チームの中で唯一、工学の知識と技術を
ベースに持つスタッフ。医療の現場で患者の生命を守るエンジニアだ。

 教員からのメッセージ

機器の操作技術を習得するだけではなく、基盤となる工学、生命科学を学ぶ。

プロフィール
臨床検査技師。中部大学赴任前は、名古屋大学医学部附属病院医療技術部長を務める。専門は検査血液学。
担当科目
臨床生理学、臨床血液学、臨床検査総論、基礎医学実習、他

 臨床工学技士だけでなく、他の医療スタッフにも共通して言えることですが……医療系の国家資格というのは、試験に合格したからと言って十分ではありません。あくまでも、その仕事に必要な一般的な知識を認められたに過ぎないんですね。特に臨床工学技士が操作・管理する医療機器は、日々進化を続け、新しい技術に基づく先端的な機器も登場します。生命を守るエンジニアとして医療現場で活躍し続けるためには、機器の操作技術を学ぶだけでなく、その基盤にある生体工学や医用工学、生命科学を理解する必要があります。
 臨床工学科には、臨床工学のプロだけでなく、電気工学や電子工学、情報工学や基礎医学、臨床医学を専門とする教員が揃っています。単に資格取得を目的とするのではなく、自分の可能性を最大限に高める4年間にしてほしいと考えます。
 
 
医療機器に対する正しい知識が、生命を救う。臨床工学技士への期待はますます高まる。

プロフィール
教鞭を執るかたわら現役の外科医として刈谷豊田総合病院の常任顧問を務める。専門は消化器外科学、癌の治療、医療器具の開発。
担当科目
外科学、救急医学、一般臨床医学など

皆さんが想像する以上に、医療の現場は精密機器であふれ、新しい医療器具が次々と開発されています。
 たとえば救急医療の現場では、蘇生処置に欠かせない除細動器や人工呼吸器。手術の現場では、超音波吸引装置や電気メス、さらに、内視鏡手術では、細径のカメラや機器が用いられています。これら現代医療には欠かせない機器に共通して言えるのは、使い方を誤ったり、故障したりすると、生命の危険に直結してしまうことです。医師が、このような医療器具を、安全に使うためには、臨床工学技士のサポートが必須です。
 臨床工学技士は、手術中の一刻を争う緊急事態にも対応できるように、器具に対する工学的な知識と技術に加え、患者さんの病態に対する正確な知識をしっかりと身につけてほしいと考えています。さらに、新しい医療器具の開発にも携わってほしいと思っています。