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副部長「僕に承諾して、救世主になってよ!」

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どうもこんばんわ捌限(P.N)です。
前回、部長に連絡を取り「サークルブログのネタ」を探し求めた副部長捌限(P.N)は、
ついに最高のアクセス数を見出す作戦を思いついた。
以前、なかなか直接会議することが出来ない文芸研究会のみんなのために、
文芸研究会専用チャットを使い会議を行った。
そのチャットを使い、部長にその「作戦」を持ちかけた―――

註:この話は核心以外はフィクションです。ただし実在する人物、団体、エントロピーは、あまり架空のものではありません。

【とあるメールサーバーにて】
捌「ひろひろ先輩、僕に承諾して、救世主になってよ!
 君の作品『ほうれん草サイダー』はこの研究会を部へと昇格させるに至るエネルギーを秘めている。
 僕に承諾さえしてくれれば、文芸研究会はすぐにでも部になれるよ。
 さあ、ネット連載の許可を出して!今すぐ僕に承諾するんだ!」


【とあるチャットルームにて】

―ひろひろ さんが入室しました―

?「入っていいかい?話があるんだ」

―捌限 椰子 さんが入室しました―

ひろひろ(以下、ひ)「生きてたのか。
  さっきおまえが言ってたこと、本当なのか」

捌限 椰子(以下、捌)「訂正するほど間違ってはいないね」

ひ「じゃあお前は俺達の作品を黒歴史にするために、サークルブログ担当に?」

捌「勘違いしないで欲しいんだが、僕は何もあなたに対して悪意を持っているわけじゃない」
捌「全てはこの部活の寿命を延ばすなんだ。」
捌「ひろひろ先輩、先輩はエントロピーということばを知っているかい?」
捌「簡単に例えると、焚き火で得られる熱エネルギーは木を育てる労力と吊り合わないってことさ」
捌「エネルギーは形を変換するごとにロスが生じる。ブログ全体のアクセス数は目減りしていくいっぽうなんだ」
捌「だから僕たちはブログの法則に縛られないエネルギーを探し求めてきた」
捌「そうして見つけたのが部長の作品が与える影響だよ」

捌「僕の作戦は、作品をアクセス数に変換する方法を発見した」
捌「ところがあいにく、当の僕がそれに見合う作品というものを持ち合わせていなかった」
捌「そこで、この部活の様々な作品を調査し君の作品を見出したんだ」
捌「作品の完成度と面白さを鑑みれば、みんなの作品が生み出すアクセス数は、僕がブログを書くに要したエネルギーを凌駕する」
捌「みんなの作品はアクセス数を嵩増しするエネルギー源にたりうるんだよ」
捌「とりわけ最も効率がいいのは、年間大賞を受賞した部長の『ほうれん草サイダー』だ」
捌「ブログになった君の作品が投稿され、電子情報へと変わるその瞬間膨大なアクセス数を発生させる。」
捌「それを踏み台にするのが、僕達文芸研究会の役割だ」

ひ「俺たちは消耗品なのか? 部昇格の為に、黒歴史を作れって言うのか?」

捌「このネット上にどれだけのブログがひしめき合い、一瞬ごとにどれだけのアクセス数を消耗しているかわかるかい?」
捌「君たち部員だっていずれはこの大学を離れてOB・OGの仲間入りをするだろう」
捌「その時になって枯れ果てた文芸研究会を見学しにきても困るよね」
捌「長い目で見れば、これは君たちにとっても特になる取引になるはずだよ」

ひ「馬鹿言うなよ…そんなわけのわからない理由で、俺の作品がネットにさらされなきゃいけないのか?そんなのあんまりだ…酷すぎる!」

捌「僕はあくまで君たちの合意を前提にネット連載をしてるんだよ」
捌「それだけでも十分に良心的なはずなんだが」

   ~中略~

ひ「お前の言ってること、ついていけない。全然納得できない」

捌「君たちの作品の価値基準こそ僕らは理解に苦しむな」
捌「今年一年で30個、しかも月に3個ずつ増え続けている作品が、どうして単一個体のネット連載でそこまで大騒ぎするんだい?」

ひ「そんなふうに思っているなら、やっぱりお前はアクセス数しか考えていないのか」

捌「これでも弁解に来たつもりだったんだよ」
捌「『ほうれん草サイダー』の犠牲がどれだけ素晴らしいものをもたらすか理解して貰いたかったんだが、どうやら無理みたいだね」

ひ「そんなのあたりまえだろ…」

捌「先輩、いつか『ほうれん草サイダー』は最高のネット掲載作品になり、そして最悪の黒歴史になるだろう」
捌「その時サークルブログはかつてないほど大量のアクセス数を手に入れるはずだ」
捌「この部活のために作品を提供してくれる気になったらいつでも声をかけてね。待ってるから」

こうして、部長は苦悩の日々に突き落とされることとなる―――

コメント ( 6 )

ちかふじ2011年03月11日

捌限君再現御疲れ様です。これ見てて関心したよ。
みんなも、是非見てね。毎週やってるよ!
え?どっちってそりゃあm……(_ _)m
……分かる人には分かるはず。
第八話で不毛な死を遂げた、ちかふじでした。

真水登2011年03月12日

 ……長い演説だった。やっと読み切った。
 要するに、みんなの作品をネットに出さないか、と。
 反対はしないが、私の作品は8月まで出さないで欲しいな。

毛糸2011年03月12日

営業お疲れ様です(笑)

東雲2011年03月12日

自分、元ネタ知りません……
枠品をネットにですか……
反対ではないですけど、賛成とも言いにくい。そんな心境です。

ひろひろ2011年03月13日

アニメのパロディはいいけどさ、こんなにガッツリ文章作っても、元ネタわからない人にはどうするの?
まったく、わけがわからないよ

月舘あとら2011年03月15日

完成度が高すぎて腹が痛いですっ
これが実現してこの文芸研究会が活気立ったものになれば、それはとっても嬉しいなって思いますね!

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