*この記事を読む前に、6日に投稿されたものを読むことを推奨します
初部活で行われた30分小説で、得票数第5位の作品をそのままのせます。
提示されたテーマは『囲碁サッカー部』。
はい、これがいわゆる無茶ぶりってやつですよね
これを2年生・PN飯降が1時間でうまくまとめてくれました すげえw
それでは、どうぞ
囲碁サッカー部 飯降崇史
「今だ!そこ、パスパス」
放課後――サッカーをしている部活があった。
パスを出した選手は急に言われたので失敗してしまった。
「だめじゃないか、パスがまわらなきゃ次につなげないぞ」
怒られ、練習再開。今日やっているのはフォーメーションの練習だった。
部員はたくさんいるはずだが、今日参加しているのは三人だけだった。
どこの高校にもあるようなサッカーゴールが二つあるコート。
ボールが高く上がった。
「オーバーヘッドでシュートだ」
そんな無茶な。
先程怒られた少年の動きが止まった。
指示を出していた部長が「今日はやめだ」と言った。
いつも部長の声で部活が始まり、終わる。
片付けに入る。
コートにはたくさんの“石”が落ちていた。
この部活は「うるさい」と苦情が来るほどうるさかった。
彼らが部活を始めるとジャラジャラと音がする。
ボールは白色と黒色だ。ボールの白と黒のコントラストがアンバランスに見えた。
ボールにはコートに落ちているのと同じ白い石と黒い石がついていた。
ゴールのポスト部分にも石が白黒交互につけられている。
ゴールキーパーだった子が石を拾う。
それは“碁石”だった。石の正体は碁石だったのだ。
ボールに碁石をつけ(サッカーボールが碁石で見えなくなるまで)、
ゴールのポストにも。ユニフォームのポケットには大量の碁石。
ボールは碁石で蹴りにくい。そのため蹴るたびに石が取れ、コートにころがる。
今日みたいに高く上がるのは珍しかった(もちろん石が飛び散った。)
――そう。彼らは「囲碁サッカー部」
サッカーがメインの活動。…もちろん、囲碁もやっている。
以上です
明日は第4位の作品をアップします
お楽しみに!
コメント ( 5 )
どういうことなの・・・
日時: 2011年04月08日
囲碁サッカーとは、2002年に考案された全く新しいスポーツ競技である。発祥は日本。文武両道を究めんとするならば誰もが通る道と言っても過言ではなく、サッカー独自の技術力やスタミナ、緻密な囲碁的戦略展開が必要とされ、心・技・体が養われるスポーツである。飛散した碁石への配慮を忘れず掃き掃除をすることも重要な行為である。
(※Chikapedia参照)
全く、すごいものと出会ってしまった。
日時: 2011年04月09日
仕様がない。形にしただけGJ
日時: 2011年04月09日
よくもまぁこのテーマを書き上げたもんだよね(←出題者
日時: 2011年04月09日
以外と評価が高かった「囲碁サッカー部」の作者飯降崇史です。
テーマを見たときはびっくりしましたよ。なんですかこれ。
書き上げた自分も驚きの作品です。
テーマ提供海豚さんありがとうこざいました。
日時: 2011年04月12日