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3月15日 近畿日本鉄道の列車種別アラカルト

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みなさん、こんにちは、こんばんは!
鉄道研究会2年の村上です。

前回はまもなく廃止となる区間快速急行のお話でしたが、今回はそのお話の延長線ということで、近鉄の列車種別と通過標識灯による大まかな見分け方などについて書いていきたいと思います。

それでは皆さんどうぞ最後までおつきあいくださいね。

近鉄電車の列車種別は多数あるというお話は前回の記事でも書きました。
その列車種別を行き先方向幕以外で、大まかな区別が出来るように、近鉄では”通過標識灯”というものがあります。

下の写真をご覧ください。

1230系 VC31編成

写真は1230系の回送列車です。
そのうち、車両上部に2つライトがあります(黄色の丸)。こちらがいわゆる前照灯と呼ばれるヘッドライトになるもので、その真ん中委にあるのが方向幕になります。

では下の二つのライトは何なのか?
そうです、こちらが”通過標識灯”と呼ばれるもので、それぞれの種別に応じて点灯or消灯します。
まれに、ブログで球切れだ(笑)と見かけますが、決して違いますよ!!
ちなみに向かって左側が準急灯(緑色の丸)、右側が急行灯になります(橙色の丸)。

それでは、各種別と、通過標識灯(以下標識灯として表記します)の違いについて見ていきましょう!

普通 Local

1000系 T07編成

こちらは名古屋線を走る1000系電車。1972年登場で近鉄では古参車両です。
普通といえばいわゆる各駅停車で、標識灯はすべて消灯となります。


区間準急 Suburban Semi-Express

9020系 EE30編成以下6連

奈良線を走行する区間準急列車。現在は奈良線(難波線も含む)のみで、ダイヤ改正後は大阪線にも登場します。
日中の準急列車を一部区間で普通同様に各駅停車となる種別で、標識灯は準急灯が点灯します。


準急 Semi-Express

1435系 VW35編成

大阪線大阪口の準急列車。左側の準急灯を点灯します。

なお1435系は1430系(三菱製VVVFインバーター装置)の補助電源装置をSIV(静止インバーター)に変更した形式で、1編成登場後すぐに台車をボルスタレスに変更・滑空検知装置搭載・路面清掃装置付きの1436系になりました。またすぐに滑空検知装置を廃した1437系と発展したため1435系・1436系は1編成ずつしか存在していないためなかなか遭遇することがありません。


区間急行 Suburban Express

6413系 Mi17編成

こちらは南大阪線にしか存在しない種別になります。表示は急行灯が点灯。

なお、区間急行列車は上り大阪阿部野橋行きは平日朝に1本、下りの橿原神宮前行き平日深夜3本、休日深夜1本と運行本数がとても少ない種別になります。
急行停車駅に3駅(浮孔駅・坊城駅・橿原神宮西口駅)と尺土駅以東は各駅に停車します。


急行 Express

8000系 E78編成

ほぼ全路線に存在している速達列車。標識灯は急行灯が点灯します。

写真は京都線を走行中の京都発奈良行き急行。古都同士を結びます。
奈良線の本格的な大型車の量産形式である8000系の引退もまもなくです。


区間快速急行 Suburban Rapid Express

5800系 DG11編成

大阪線のみに存在する区間快速急行列車。標識灯は準急・急行灯両方を点灯します。


快速急行 Rapid Express

9820系 EH28編成

一般車使用の種別では最上位の列車です。標識灯は両方点灯です。
奈良線系統・大阪線系統で運転されており、臨時列車として南大阪線系統でも運行されています。

写真は奈良線の快速急行で阪神なんば線を経由して阪神線の三宮まで足を伸ばします。
奈良線に存在する快速急行はかつての料金不要の特急で、他線区の有料特急と紛らわしいため現種別に変更された経緯があります。


特急 Limited Express

21020系 ULnext

有料特急も標識灯は両方表示です。

ちなみに写真の名阪甲特急(名阪ノンストップ)は今回のダイヤ改正で全列車が津駅に停車となり、ノンストップ特急は51年間の歴史に幕を閉じます。


貸切 Charter

20000系 PL01編成

団体列車も特急同様両方表示です。(スカートにあるライトは補助前照灯で、ラインの境目にあるLEDのモノが標識灯になります。)
近鉄ではたくさんの団体専用車を保有しており、各種団体対応を行っていますが、そのうちでも1990年に登場した20000系はハイデッカー構造で貸切料金が一番高く設定されています。

おまけ☆
鮮魚 Charter

2680系 X82編成

こちらも団体列車ですが、伊勢志摩魚行商組合連合会の為に運転されている列車です。
行商人のために列車で、一般列車に魚介類を持ち込むと魚臭などの問題があるために専用列車・専用車両が存在しています。
現在では種別灯は両方表示ですが、かつては急行灯のみでした。


回送 Not in Service

2000系 XT05編成

回送列車も両方表示になります。
写真は湯の山線用ワンマン車が運用を終えて白塚車庫へ回送されているところです。


試運転 Test Run

12200系 NS37編成

試運転列車も両方表示。
12200系が塩浜研修庫から出場して名古屋線での試運転です。

その他(配給など)

その他の種別(配給列車など)では両方表示になります。


長くなりましたが、大まかにはこのような識別になります。
現在、近鉄以外では京阪や阪神などでも通過標識灯をしようしているようです。

近鉄電車に乗る機会があれば、是非ともこのお話を思い出して頂いて、表示に意味があるということを気にとめて頂ければ幸いです。

それではまたお会いしましょう~♪


コメント ( 3 )

えぞりす2012年03月15日

私も4月の塩浜で近鉄に乗るときに、
「あれ?球切れてるのか…?」
と心の中で考えていたのを憶えています(^^;

準急灯と急行灯ですか。
電車といえば前照灯と尾灯しかないものだと
思っていましたが、種別が多くなるとそれなりの
装備もあるというわけですね。

いやー、これも奥が深いです…

ブログ担当代表者K2012年03月15日

 通過表示灯は阪急でも使用されているのですが、合宿の時に表示灯を一部点灯させていた阪急電車を見て「この電車玉切れだー」と言ったところ、一緒に撮影していた安井先輩に突っ込まれたのを思い出しました。

 近鉄電車に乗る時には通過表示灯を意識してみようと思います。

やんやん2012年03月17日

えぞりすさん>知らない人からするとそう見えるようですね^^
優等列車等の通過待ちの際にはやはりそこで目視しているのでしょうね。

ブログ担当代表者Kさん>関西の私鉄では通過標識灯を採用しているところが多いようですね。
他の鉄道でも通過標識灯の違いを調べてみるのもおもしろかもしれませんね。

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