さて、前回のブログに引き続き30分小説のアップです。
本日雷が非常に怖かった慧斗です。
今回は、第2位の発表です。
30分小説、第2位は……
『むぎ茶』 !!!!
何ともありふれたタイトル!!
それでも堂々のランクイン!!
そして、この作品を書き上げたのは・・・・・・・・
二文字縛りの大山先生!!!
今回のむぎ茶も、漢字にすれば二文字!!
さて、それではいきますよー
『むぎ茶』 大山
我が家には1年中むぎ茶がある。夏はもちろん、冬でもむぎ茶は常備してある。
「はぁ……暑い……」
「暑いよなぁ……、夏だしなぁ……」
男二人が汗だくになりながらの帰り道、暑い暑いと連呼する様はとても暑苦しい。
「こんな日はなー、クーラーのきいた部屋でアイスでも食べながら炭酸を飲みたいもんだ」
「お、いいなそれ。でも俺は、まず帰ってから氷の入ったコップにむぎ茶を入れて一気に飲み干したいよ」
額から流れる汗を手でぬぐいつつ家の冷蔵庫で冷えているむぎ茶に思いを馳せる。
「それもいいなー……。いいよな、お前の家、あと少し歩けば着くし」
確かにこの暑さの中、あと10分は歩かなければならないと思うと辛いのだろう
「じゃあ、うちに寄ってむぎ茶だけでも飲んでくか?」
「良いのか? 助かるよ」
「はぁ、やっと着いた……。むぎ茶でいいんだよな?」
言いつつコップに氷を入れ準備する。
「ありがとなー。やっぱ夏はむぎ茶だよな」
「はいよ」
氷の入ったむぎ茶にを手渡す。
「すまんな、じゃあいただこうか」
「乾杯ー!!」
その音頭で、一気に飲み干す。やっぱりうまい。いつもの味だ。
「……」
「どうした? なんか微妙な顔してるが」
「なぁ、これってさ」
言葉を区切り、衝撃的事実をのたまった。
「ウーロン茶じゃね?」
終
コメント ( 8 )
うちの家は烏龍茶です(どーん)。
お茶も好きだけど牛乳派です\(^o^)/
日時: 2012年07月07日
正直、お茶なんてどれも同じだろ……(笑)
日時: 2012年07月07日
短編書きで右に出る者がいない大山先生……すげえ。
私は30分小説が苦手な方なので、脱帽です。
次があったら30分を切りたいな。
日時: 2012年07月07日
おはようございます
裏面の一行のみの衝撃事実に驚かされました
私の家も常に麦茶……だと思う←
日時: 2012年07月07日
いやーさすが大山先生。
ウーロン茶とむぎ茶、見た目じゃ判断できない私は同じことをするかもしれない…(´・ω・`)←
日時: 2012年07月07日
初の、コメ一番乗りの銀です。
大山さん、流石としか言えません!
僕が思っていた展開とは違っていましたが、この終わり方も個人的に好きです。
日時: 2012年07月08日
更新お疲れ様ー
まさかのラストwww
さすが大山先生です!!
日時: 2012年07月09日
さすがです。
早いとは話されてましたが、まさかここまでとは!!
時がそうしてくれるものなのでしょうか?
違いますよね(わら)
麦茶とウーロン茶………
間違えるものなんですね。
あっ、色似てる~~!
今更感動がーー
日時: 2012年07月14日