1月6日(水) トレインギャラリーNAGANO鉄道研究会

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みなさまこんにちは。そして2016年、新年あけましておめでとうございます。

鉄道研究会の坂本でございます。

私は年末年始、母の実家がある新潟県新潟市で過ごし、その旅の途中で様々なところへ行きました。

今回は道中で寄った場所の1つ、長野県須坂市にある「トレインギャラリーNAGANO」をご紹介いたします。

美味しい蕎麦と、日本最大級のHOゲージ鉄道模型ジオラマが名物のお店です。

なお、ブログ掲載許可は得ております。

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↑同店内にある巨大なジオラマと、居並ぶHOゲージの列車群。

長野県須坂市の長野電鉄(以下、長電)長野線村山駅から、タクシーで約15分。

県道58号線沿いの田んぼの中に、突然それは現れます。

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↑そこには、「そば処」と言いながら、横に「トレインギャラリー」とも書かれた、何とも怪しい看板が。

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↑入口には踏切警報器も。ちなみにこれ、一定時間ごとに本当に鳴動します。

そしてその奥には、

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↑何と実物の電車が。でもこれ、何だかどこかで見たことがある電車だと思いませんか?

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↑それもそのはず。これは、元は東京急行電鉄(以下、東急)で5000系として活躍した、長電2500系です。

実車は1954年、東急における戦後を代表する車両として登場しました。

航空機の構造を応用した張殻(ちょうかく)構造を採用し、車体の大幅な軽量化を実現したほか、アメリカのメーカーと共同開発した電装品を採用して、高加減速性能の向上が図られました。

また、独特なしもぶくれの顔と緑色の塗装から、「青ガエル」の愛称で親しまれました。

105両が製造され、東横線、田園都市線、目蒲線(現.目黒線)などで活躍し、1984年まで活躍しました。

東急引退後は地方の中小私鉄へと多くが譲渡され、長野電鉄へは2500系(2両編成)、2600系(3両編成)として、29両が譲渡されました。

長野では赤とクリームの長電色、「りんご色」へと塗装が変更されたため、「赤ガエル」として親しまれました。

1998年、長野五輪特別輸送終了後に全車引退しました。

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↑登場当時としては極めて先進的だった台車と主電動機。

東急5000系(初代)の床下機器をこれだけじっくり見られるところは、全国でもここだけだと思います。

続いて店内へ。

まずは名物のざる蕎麦をいただきます。

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↑今回いただいた「ミニヒレカツ丼ざるそばセット」¥1,134(税込)(写真を撮り忘れたため公式HPより写真引用)。

打ち立ての薫り高い蕎麦が、出しの利いたつゆとおろしたてのわさびによく絡み、非常に美味しかったです。

また、ミニヒレカツ丼もしつこくなく、そばによく合います。蕎麦湯とコーヒーも無料で付きます。

それではいよいよギャラリー(ジオラマ)へ。

ギャラリー入館料は¥800(高校生までは半額)ですが、食事をすると¥600になります。

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↑レイアウトの全景。下手な鉄道博物館よりよほど広いです。

聞けば、この店は社長さんがご趣味でおやりになっているとのこと。

整備も全てご自分でなさっているそうです。

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↑ジオラマ背後には膨大な数のHOゲージが。国鉄を始め、私鉄の車両の展示も充実しています。

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↑大きなD51-219の模型もあります。

実車は1939年に製造され、1975年の国鉄のSL最末期まで活躍しました。

細かく作り込まれていて、大迫力です。

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↑ミニカーや戦車の展示も結構あります。

さて、いよいよ運転開始です。

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↑まだ朝の暗い時間。列車群はスタンバイを始めます。

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↑まずは新幹線が走り始めます。

データが古いのか、東海道新幹線が100系と300系というあたり、泣かせます。

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↑200系シャークノーズ車の「やまびこ」と400系「つばさ」が連結しています。実際は連結しなかったと思うんだけど...。

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↑キハ85系「ひだ」と名鉄8500系「北アルプス」が併結して走ります。

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↑ご当地、長野を走る車両がとても充実している印象を受けました。

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↑お店の看板である長電2500系と、3両編成の2600系も停車しています。

建築物も凝って作られています。

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↑レイアウト奥には転車台とラウンドハウスがあり、存在感を放ちます。

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↑長野市の象徴的な寺院である善光寺。修学旅行などで行かれたことがある方も多いことと思います。

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↑真ん中の建物は旧JR長野駅善光寺口駅舎。

1936年、7年に1回だけ御開帳される善光寺の秘仏が御開帳されるのに合わせ建築されました。

1996年、長野五輪開催と北陸新幹線開業を前に解体されました。

解体に当たっては根強い反対意見もあったという、魅力的な駅舎です。

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↑こちらはJR篠ノ井線姨捨駅(長野県千曲市)のジオラマ。

同駅に停車する列車は、必ずスイッチバックをすることで知られますが、このジオラマでも115系がしっかりスイッチバックをします。

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↑さて、運転も終盤へ。夜の情景の中、写真下では寝台特急「北斗星」が走っています。

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↑夜が明け、電車が中央の駅に次々戻ってきます。

全体の所要時間は約30分程度。

目の前を500両以上の車両が走る様は、とても迫力があります。

加えて、お客が一人でも走らせてくださるので、様々な構図を独占して運転を観ることができます。

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↑ちなみに、一斉運転終了後には、100円玉を入れると一部の模型が動かせます。

上のマスコン(JR103系のもの)を動かすと模型が動きます。

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↑最後にレイアウト全景をもう一枚。

この風景と一斉運転を独占できて¥600は、大変お得だと思います。

みなさまも長野へお越しの際には是非、「トレインギャラリーNAGANO」へお立ち寄りください。

私がおすすめいたします!!

★トレインギャラリーNAGANO

【住所】

長野県須坂市福島481

【アクセス】

自動車:上信越自動車道の須坂長野東ICから約5分

電車:長野電鉄長野線村山駅(普通電車のみ停車。長野駅から約25分)からタクシーで約10分。

駅前にはタクシーは常駐していないので電話で呼ぶ必要あり。

路線バス:長野駅東口から長電バス屋島経由須坂ゆきで牛池入口バス停下車。徒歩1分。

高速バス:上信越道「須坂」バス停からタクシーで約10分。こちらもタクシーを呼ぶ必要あり。

【営業日】

12月30日~1月1日を除く毎日

【開館時間】

模型館:AM10:00~PM3:30

レストラン:AM11:15~PM3:00

【レイアウト運行時間】

AM11:00~、PM12:30~、13:30~、15:00~。15:00以降も電話すれば対応。

【維持管理費(入館料)】

大人:¥800(食事をすれば¥600)

小・中・高校生:¥400(食事をすれば¥300)

小学生未満の幼児は、大人1人に付き2人まで無料。

本日もご覧いただき誠にありがとうございました。