昨日に引き続きの更新ですよ!!
今回の内容は、30分小説のアップです
打ち込みに苦労している慧斗です。
さて、前回のブログでも書いておきましたように、今回から3回に分けて、30分小説の投票で上位3つにランクインした作品をアップしていきます。
さて、最初の第3位は・・・・・・!?
『腐った組織』!!!!!!
誰だぁ!? こんなふざけたタイトルを書いたやつ!?
良くない方向にも・・・想像してしまうところだっただろう!!
しかし、このタイトルが木南先生の技量で、見事ランクインです!
それでは、『腐った組織』お楽しみください
『腐った組織』 木南
「大変だ、防腐剤が足らないぞ……早く……! 早くしろ」
誰かが力の限り叫んだ。
「早く……! 早くしなければAが死ん……いや、砕けてしまう」
「ちょっと待て、もうここには……」
誰かが、声を殺して答える。
袋の中に入っているはずの防腐剤は既に空。誰かが欲張って一定使用量以上に使ったらしい。
「……こうなったら……」
〇
どうしてこうなってしまったのだろう。
女に悲鳴を上げられるわ、心配されて救急車を呼ばれそうに(実際に呼んだらしいのだが俺は何とか逃亡した)なるわ、子供が怖がって泣き出すわ、そうして親は体を硬直させてぎこちなく逃げていくわ……
どうしてこうなった!?
「くそぅ……こんな姿じゃ誰も……」
黒帽子を深々と被り、黒いスーツを着た上に、黒いマントまではおっているというのに。それでも隠すことのできない顔や手・足からあ俺の本当の姿が現れてしまい、皆はそれに驚くのだ。
「店に行けば買えると思ったから来たのに、キミョーだからって来店拒否する店がどこにあるんだよ……」
俺がこんなカッコウをしてもおかしくない場所。
俺みたいなカッコウをする仲間がいるところ……病院……か!!
〇
老人、成年、子供、妊婦、ナースに医師。
点滴を携えて歩く者、車椅子で行く少年、松葉杖の女の子。
時々俺の所をナースが走り抜けて行ったし、老人が同じところをぐるぐる回り続けている光景も見える。
「ここの……この病院にある購買で煎餅を買えば……」
防腐剤が手に入る!!
俺は、カゴを手にして、購買のあるありったけの煎餅をぶち込んだ。
とにかくあるだけ買って、中身のことは後で考えれば……
俺は煎餅が山もりになったカゴをレジに差し出した。
「お客さん!? あんた、もうちょっと自分の健康を考えて……」
「それどころじゃないんだ」
「そんなに何か食べる……、あんたもしや」
「そんなことはどうでもいいんだ」
「いいかい、煎餅には醤油が付いていて」、少なくとも言っても塩分が……」
「俺が必要なんじゃないいんだ」
ええい!! しかたない。
俺は、マントにうずめていた顔を出して、店員に顔を見せた。口や鼻、目にまで及び包帯が巻かれている……本来の姿を。
「ひっ……!?」
店員がひるんだ刹那、俺は、俺の全財産をおいて逃げた。
「ツリはいらねぇよ……」
グッバイ、俺の全財産。
〇
「帰ってきたか、早くしろ。Aが危ないぞ」
わかってると返事をする前に、俺は煎餅の袋を開け、防腐剤の袋を開け、Aにぶちまけた。
「ふぅ……これで、Aは腐りすぎて砕かれることは無くなったな」
誰かが言った。
俺の大冒険がゾンビAの命……いや、体を助けたのだった。
コメント ( 6 )
『こんなふざけたタイトルを書いた』のは私です。
うん、見事な発想の転換だ。負の方向しか思いつかない誰かさんとは大違いだ。
文芸研究会の将来は安泰だな。
だが、私は現在が心配だ。
日時: 2012年07月06日
おはようございます
ランクインした小説の中でも長い方ですよね
打ち込みお疲れ様です!
「腐った組織」
正直悪い方向では思いつかなかったです←
票を入れて下さった方、ありがとうございます
日時: 2012年07月06日
木南先生さすがやわー。
負の方向にしか考えられないとか
誰でしょうね?(挙動不審)
日時: 2012年07月06日
1年生ながら、ランクインするとは・・・・・・
文芸研究会のエースになるのも時間の問題かな?
僕が考えたタイトルよりは、良いと思いますよ!?
規制やテーマなしだったので、自分のキャラ全開でテーマを上げました(笑)(笑)
以後、気をつけまーす!!
日時: 2012年07月06日
都条例の圏外でも規制はあるわボケ!ww
負の方向? 負? 負? 負?
あ、ああ、江迎ちゃんね、腐ってるからね、うん、うん……
日時: 2012年07月07日
星の砂って沖縄のですよねぇ(涙)
全然思いつかなくてあほをしちゃった~~(号泣)
さすが期待の人物!!
1年でここまでって………ずるい。
いや嘘です。
私も頑張らねば。
しかしこの話がいまいち理解できなかった私は、後日作者に問いました。
木南先生ごめん、面白さはちゃんと伝わってきたよぅ!!
日時: 2012年07月14日