【文芸日誌】№28　　30分小説、第１位！！

さて、今回も引き続き、30分小説をアップしていくのだよー!!

30分小説、栄えある第１位は………

『猫』！！！！！！

なんてかわいらしいタイトル!!

私は猫が、大好きなのですよ!!

もう、見つけたら目がハートマークになるくらい大好きなんです!!

モフモフしたい……　　　非常に、猫をモフモフしたい……

そんな、私の願望はおいておいて、作品に参りましょう！！

それでは、どうぞ!!

『猫』　　小麦

首の下を優しくなでる。それだけで嬉しそうにのどを鳴らす。

空いた手でピクピク動く耳をさわる。いつもなら怒ってかみついてくるくせに、今日は機嫌が良いのか、ゆるみきった顔で僕のひざの上に寝そべっている。

「あれ、トラねちゃったの？」

居間にいた弟が縁側にいる僕の隣に座りながら問いかける。

勉強はいいのか、ときけば、もう終わっちゃったよ、と返ってくる。あいかわらず、出来の良い弟だ。

「トラ、ねちゃったの？」

「うーん、たぶん起きてるんじゃないかな？」

その証拠に首の下をなでれば、ごろごろと音がする。

休日の昼間にはトラをひざにのせて、縁側でのんびり過ごす。これが僕の日常。

「ねえ、兄ちゃん」

「どうした？」

トラののどをなで続ける。しっぽが嬉しそうに揺れている。

「トラはチワワなのに、どうしてのどが鳴るの？」

「どうしてだろうね」

ちゃんと答えてよー、と弟がすねたように言う。

どうでもいいじゃないか。トラがトラであるということには変わりないのだから。