こんにちは
今回は、30分小説を紹介します。
「時刻表」 夜
今日は彼女と楽しくデートするはずだった。
そのために昨日は、目覚ましをいつもより早くセットしたし、電車の時間も時刻表を見て確認した。
彼女は時間に厳しいから、遅刻だけはしないようしたつもりだった。
そう、だった。
ベッドの上で何度も時計を見直したが現実は変わらない。
彼女との約束の時間は一時間も前に過ぎ、携帯を開くと彼女から一通のメールが入っていた。
メールには一言『いまどこ』と
書かれていた。
顔から血の気が引いていき、手が震えた。
あぁ、彼女を怒らせてしまった。
『まだ、家にいます。今から向かいます。』
恐る恐るメールを送るとすぐに彼女から返ってきた。
『あと、一時間で来なさい』
急いで着替えて家を出た。
駅まで全力で自転車を漕いだ。
何も考えられなかった。ただただ、無心で漕ぎ続けた。
三十分後、駅に着いた。あわてて時刻表を見る。
電車はつい先ほど行ってしまい、次の電車は一時間後までなかった。
俺は絶望にうちひしがれた。
終
コメント ( 2 )
そう、どんな時でも遅刻はいけないですよねぇ(笑)
と、あてつけのために裏設定を作ったのはよかったのですが、逆に縛られてしまい大変でした。
その中で、話を組み立てた作者は、素晴らしいと思います。
これからも、期待してるよ!!
日時: 2013年03月27日
遅刻!ダメ!絶対!
日時: 2013年04月03日