文芸研究会おすすめの本文芸研究会
独断と偏見で選びます文芸研究会のおすすめ本、今回は私 神鉈悠(かみせゆう)のおすすめ本をご紹介します。
タイトル:宣戦布告(加筆完全版)
出版社:講談社
著者名:麻生幾
分類としてはクライシスアクションとかになるんでしょうか。
敦賀に打ち上げられた所属不明の潜水艦。中からは手榴弾の抜き取られたケースと金正日の肖像画。
敦賀に潜入した北朝鮮軍コマンド部隊は法律に縛られ、撃てない警察特殊部隊を無慈悲にも殺戮していく。
日本の安全保障を皮肉った作品です。如何に"有事"と呼ばれる事態に日本の法律と憲法が対応できないか、そして政府首脳が動けないか。
一人、また一人と現場では死者が出る中で内閣はどう動くのか、というシュミレーション小説です。
公開されたのが2000年頃の作品なのでちょうど当時、北朝鮮がかなりホットだった時代かと思います。
映画化もされているのですが内容が内容なだけに当時の防衛庁は一切の撮影協力を断ったそうです。
もし気になるのであれば映画、そして小説と見ていただくのも一興かと思います。
コメント
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慧斗
映画化されてるほどの作品ですか……
少し難しい内容の小説みたいですが、なにかと戦争とか抗争とか何とか的自衛権とか騒がれてる今の日本ですから、読んでみると意外と面白いかもしれませんね