文芸研究会おススメ本紹介!文芸研究会

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文芸研究会、ブログ更新担当の真礼です。今回はおススメの本を紹介したいと思います。

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紹介者:四紋竜

作品名:水滸伝

作者:北方謙三

出版社:集英社文庫

紹介文:中国四大奇書、中国四大名著に数えられる中国古典小説、水滸伝。しかしこの作品は世間に流布していた講談などを元に成立しているため、各輪の整合性が取られていない点も多く、小説としては杜撰な体制であると言わざるを得ない。

北方謙三はその水滸伝にメスを入れ、原点とは全く異なる革命物語としての水滸伝を成立させた。登場人物に原典の名残は見られるが、原典水滸伝とはほぼ別物の作品と言える。腐りきり、それでもなお強大な宋国に晃蓋が、宋江が挑む。幻術や道術と言った非現実的な要素を排除し、代わりに原典にほとんど見られなかった政治、経済、謀略、暗殺などの要素が詰め込まれている。ただの英雄伝説を超越した男たちの生き様、死に様が描かれている傑作戦記である。

真礼から:戦記は習ったりして知ってはいるのですが深く読んだことが恥ずかしながらまだありません。これを機に読んでみようかと思います。

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紹介者:二本狐

作品名:ドラゴンクエストⅦ エデンの戦士たち1~3

作者:土門弘幸

出版社:エニックス

紹介文:エスタード島と呼ばれる小さな島。この小さな島に住む少年アルスと王子キーファ、そして良いところの娘のマリベルとともにある日遺跡を探索していると、集めていた石板がピタリと収まるところを発見した。そこに石板を押し込んだ瞬間、御伽噺でしか聞いたことがない魔物と遭遇する。そこから彼らの過去と現代を行き来する壮大な旅が始まる。

圧倒的な筆力で描かれた物語はドラゴンクエスト(ゲーム)をプレイしただけでは味わえない独特なワクワク感を与える。友情、喧嘩、人との触れ合い、出会いと別れ・・・・・・。様々な経験から徐々に見えてくるこの遺跡の関係に、主人公アルスは徐々に世界からこう呼ばれる。『勇者アルス』と・・・・・・。その軌跡を是非、読んで確かめてもらいたい。

真礼から:個人的にドラクエ(ゲーム)は大好きです。ですが小説では読んだことがありません。ドラクエ好きとしてはぜひ読みたいと思います。余談ですが私はドラキーが好きです。

以上文芸研究会おススメ本紹介でした。