文芸研究会5月9日の活動報告文芸研究会

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ブログ担当の豆大福です。ゴールデンカムイという漫画にアイヌの伝統料理の一つとして「チタタプ(=食材をミンチになるよう包丁で刻む料理・料理法)」というものが出てきます。

そのチタタプですが、臭みも無い新鮮な鮭のエラや氷頭、白子と切り身を刻んだのが本来のチタタプだそうです。私は無性に食べたくなりました。開けた冷蔵庫に鮭は無く、そこにあるのはアジの切り身。白子は当然無く、新鮮と言えば新鮮ですが臭みがあります。そこで臭みを誤魔化し、味を調える為に薬味のネギと醤油を加えながらアジの切り身をチタタプ(切り刻み)して食べました。これは非常に美味しい。

「なめろうだな、これ」

それでは5月9日の活動報告です。

本日の活動予定だった大学の清掃ボランティア活動日を一週間間違え、一年生方を含めた自己紹介は参加人数が活動開始時に足りなかったので延期としました。

なので今回は急遽「若い女性と水夫」という物語を読み、それに関する事を話し合いました。「若い女性と水夫」は非常に有名で、論理的思考や心理を量る問題として知られており、検索すれば直ぐに出てくると思います。

話し合いのポイントは、登場人物の若い女性・女性のフィアンセ・フィアンセの親友・水夫・老人、この5人を好感度で順位付けるなら1~5位は誰となる?というモノです。そして各々自分が付けた順位をグループ内で発表し、グループ内で全員が納得する好感度ランキングを決定させる。ただし、「多数決」「交換条件付けによる折衷案」「実は〇〇かもしれないという陰謀論ないし突飛な発想」は禁止とし、グループ内の人間全員がこれでよしと納得するのがこの話し合いのルールでした。最初は1グループで話し合いをしていましたが、後から少しずつ遅れてやって来たりした人が加わったので最終的に2グループに分け話し合いを行いました。

そしてこの「若い女性と水夫」、非常にいやらしい。好感度順に並べようとすると、そもそも人の受け取り方次第で意見は当然分かれます。後半に起こる出来事全ての元凶である水夫、ある意味では女性に答え(アドバイス)を出したのか出していないのか意見が分かれる老人、その言い方だと下心があるように思えてしまうフィアンセの親友。突き詰めてしまえばフィアンセに会いたがった若い女性が全ての発端かもしれない等、数多の好感度順位を左右させる意見が頻出しました。そんなこんなで白熱した話し合いの末、一応意見は纏め終わりました(?)

話全体や問題の雰囲気としては「カルネアデスの板」「トロッコ問題」等に近しいのでしょうか。

次回の活動は5月16日に、大学の清掃ボランティア活動と一年生方を含めた自己紹介を予定しています。