学長ブログ

87. 新たな学びへの期待

本学では、例年より1か月遅れの5月7日から春学期の授業を開始しました。すべての科目が遠隔授業となります。先生方はそれぞれ工夫を凝らした個性のある授業を用意されていますので、学生の皆さんにとっては慣れないことの連続となりますが、頑張ってください。

さて、新型コロナウイルス感染症の拡がりは、すべての人をいろいろな形で苦しめていますが、高等教育における学びの概念を変える機会となるかもしれない、と感じています。「授業」という言葉には、教員が学生に知識を「授ける」という一方的な上から下への語感があります。しかし、遠隔授業では、先生はもちろん、学生も前もって準備し、講義の後で内容を咀嚼し、じっくり考察する必要があります。勿論これは対面授業でも当てはまることですが、教員からの一方的な「授ける授業」から、教員と学生がお互いの信頼関係の中で、ともに主体的に関わる教育へ転換できるチャンスなのではないかと思うのです。

新たな授業形式の中で、個人にとっての新たな学びの姿勢ができることを期待しています。

5月7日付で、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急修学支援についてのメッセージをホームページにて発信しました。中部大学は、学生の皆さんにできる限りのサポートをしていきます。

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50号館から眺めた30号館と20号館。緑が濃くなりつつあり、夏を思わせる陽気です。