学長ブログ

72. 濃尾平野の天香具山

写真はキャンパスの中心にある書院『洞雲亭(どううんてい)』と茶室『工法庵(くほうあん)』の入り口です。まだアメリカで教鞭をとっていた頃、日本に一時帰国した時に、恩師に案内してもらった思い出深い場所です。この日本庭園で、池を眺めていると、自然に心が落ち着きます。

作家の曽野綾子先生が中部大学を訪れて、キャンパスの印象を次のように表現されました。『...私の驚きは大学の構内を包む生き生きとした緑の息づかいであった。......まっ平らな濃尾平野の中に突然浮かび上がった緑の岡はなぜか、「天香具山」のように見えた。』(Voice 2015年8月号より一部抜粋)

愛知県が緊急事態宣言を出すなど、自粛という言葉で一人一人の行動に制限がかかる今、世界・日本の危機というニュースばかりを見ていると、ストレスが溜まります。時々窓を開け、外の空気を吸い、空や遠くの山を眺めたりして、自然を感じてみてください。食事と睡眠を大切にして、心の健康を保つ工夫も忘れずに過ごしてください。

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書院洞雲亭と、茶室工法庵への入り口