学長ブログ

79. 専門家に聞く

「感染症の予防には、石けんを使って手を洗いましょう。アルコールで消毒しましょう。」と、専門家から言われると、納得して実行しようという気になります。

電子顕微鏡でしか見ることができない新型コロナウイルスは、細胞を持たずに、リボ核酸RNAと言う遺伝子がタンパク質の殻に囲まれ、その外側にエンベロープと呼ばれる脂質の被膜がある単純な構造をしているそうです。その被膜には外に突き出たスパイク状のタンパク質の突起がついていて、それが王冠(ギリシャ語でコロナ)のように見えます。アルコールや石けんは脂質を溶解するので、エンベロープを破壊し、ウイルスの機能を失わせるのだそうです。

中部大学では、微生物学、予防医学を専門とする伊藤守弘先生が、学生サポートセンターのホームページ上で、動画を使ってわかりやすく説明してくれます。学生の皆さんは、Tora-Net のIDとパスワードを使って見ることができますのでご覧ください。

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緑の丸屋根のロタンダの奥に70号館。キャンパス内の木々は新しい葉が出始めています。