学長ブログ

82. ドラえもん

イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリは、「21 Lessons:21世紀の人類のための21の思考」の中で、これからは情報革命によるAIとバイオテクノロジーが融合し、ビッグデータを利用することにより、世界が変わるかもしれないと言っています。

「感情を持つロボットなんてできるのでしょうか。」

「ドラえもん」はちょうど50年前に誕生し、未来からやってきたネコ型ロボットとして、のび太君の親友になりました。人間らしさが溢れる物語が描かれています。アメリカで育った私の子どもたちは、日本に帰省した際に持ち帰った何十冊もの漫画「ドラえもん」によって、日本語と日本の文化を吸収したような気がします。

ハラリは、上述の本で世界的な医療危機にも言及しており、最近の感染症の拡がりについて「最大の敵はウイルスではなく、心の中にある悪魔、つまり無知だ」と言っています。持続可能なグローバル社会を考えるに当たって示唆するところがあります。

新型コロナウイルスの感染が広がる今、ドラえもんは、どんな道具をポケットから出してくれるでしょうか。

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宇宙航空理工学科の教育エリア(実験室等)が入っている飛行機の翼をイメージした15号館