学長ブログ

89. 対面授業

6月1日からいよいよ学内での実験・実習科目等の対面授業が始まり、構内にはマスク姿の学生の姿が見られるようになりました。学内を回ってみると、熱心に実験に取り組む学生、安全のために工夫を凝らして指導する教員。数か月ぶりの学びの様子に感慨深さを覚えます。

学生さんは登校すると、まず学内に新たに設置された仮設手洗い用流し台で手を洗います(写真1)。次に9号館と10号館1階にあるサーモグラフィーによる検温、そして教室の入退室時にはアルコール消毒をします。このサーモグラフィーは工学部が製作しており、また消毒用のアルコールボトルも工学デザインルームで製作されたオリジナルのものです。

さて、工学部の電子情報工学科の実験科目では、大きな実験室で複数の教員が指導に当たっていました。3密状態を避けるためにグループ分けがされています。座席は一つ置きに設置され、飛沫防止のために手作りのパーテーション(仕切り)により仕切られています(写真2)。隣の部屋ではTA(ティーチングアシスタント)の指導のもと、グループごとに実験が行われていました。応用生物学部の栄養教育実習では、全員がフェイスシールドを付けて、グループでの作業が行われていて、生命健康科学部では臨床運動学実習の最中でした。また屋外では、現代教育学部幼児教育学科の学内実習で、グループごとに与えられた課題に取り組んでいるところでした。

午後のひと時、久しぶりに見た学生のみなさんが、真剣に実験・実習等に取り組む姿に、安堵しました。心の中で「がんばれー」とエールを送りつつ、改めて教育環境の大切さを感じました。

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(1)9号館の下に設置された手洗い場

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(2)工学部電子情報工学科の実習風景