学長ブログ

22. ちゅとらのおうち

2017年の出生数は2年連続100万人を割り、過去最少の94万1千人、そして100歳以上の人口は6万8千人という厚生労働省の発表。比較のために挙げると1971年には、出生数が200万人で、100歳以上は339人です。年を追って若者が減り、高齢者が増えてきています。新卒採用、定年退職というこれまでの日本型雇用慣行のままでは、働く人が少なくなり、社会は成り立たなくなってしまいます。若者にとって、未来が見えにくい社会になっているのかもしれません。

『不言実行、あてになる人間』の建学の精神を掲げる学校法人中部大学は、来年80周年を迎え、学生・教職員すべてにとって、わくわくする未来を感じることができるような学びの拠点、探求の拠点となるように、教育・研究・文化・体育施設を備え、環境整備を続けています。その一つとしてキャンパス内に保育園を作ります。学園で働く子育て中の人が0歳から小学校就学前の子供を預けることができるのです。場所は幼児教育学科のある現代教育学部の建物の近くです。

保育園の名称は、学生・教職員から募集して選定され、親しみやすさから『学校法人中部大学保育園ちゅとらのおうち』と決まりました。最終候補に残った7名を表彰し、設置準備委員会のみなさまとともに来年6月開園を心待ちにして、記念写真を撮りました。私が膝に抱いているのが、中部大学のマスコット『ちゅとら』です。オープンキャンパスで、『ちゅとら』と並んで、一緒に撮った写真も載せておきます。

中部大学ファミリーが一人ひとり、個人の持てる力を、自ら見出し引き出していくことができる、そんな空間を、春日井の丘に作り上げて行きたいと思っています。保育園開設準備に関わる仲間の活動を見ていて、明るい未来を切り開く種がここにあると感じて、うれしい気分になりました。

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2017年12月21日 表彰者と設置準備委員会の委員と共に

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ちゅとらのおうち 完成イメージ図

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ちゅとらと並んで。オープンキャンパスにて